15年間ITエンジニアやってます、まさおです。
ITエンジニアの知り合いから次のような相談をよく受けます。
今日は会社員時代に10年近くリーダー・マネージャーポジションを経験した私の経験をお話しします。
結論:プロジェクトマネージャーは経験しておいたほうがいい。
結論から言うと、リーダー・マネージャーの経験はしておいたほうがいいです。それらのポジションにつくことを期待されている人材ならなおさらですね。理由は以下です。
- ITエンジニアとしてのキャリアにプラスになる
- ITエンジニアとしての視野が広がる
- プロジェクト内での裁量が増える
- とは言え…
プロジェクトマネージャー経験はキャリアにプラスになる
マネージャー経験はその人のキャリアにとってプラスになります。
ITエンジニアにとって、重要なのは業務経歴となります。業務経歴書にはどのような案件を、どの技術を使って、どのポジションで経験してきたか、を記載します。
商談や面談で同じ年齢同じスキルで、経歴書にプログラマ経験しかない人とプログラマ+マネージャー経験のある人とがいればどちらの人が採用されるでしょうか。一般的には後者が採用される事が多いです。(もちろん面談での受け答えによる部分も大きいですが)
理由は、プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトを動かしたことのある人は主体的に動ける割合が高いからです。
プロジェクトマネージャーは主体的に動かなければプロジェクトを回すことができませんし、それぞれの立場を考えて立ち回ることが必要になります。その経験を持っている人、として重宝されやすいという事です。
エンジニアとしての視野が広がる
ITエンジニアとして働くと、ほぼ必ずプロジェクトに入ることになります。(一人プロジェクトもありますが)プロジェクトにはプロジェクトマネージャー(ディレクター?)、リーダー、SE、プログラマーなどいろんな立場の人がいます。マネージャー・リーダーは各担当者を統括するので、それぞれの進捗や状況に目を配る必要があります。
問題が発生したら、対処する必要がありますし、問題が起こりそうな箇所があればすぐに手当てする必要があります。つまり全体を見渡す・見通す必要があります。
担当者レベルであれば、自分のタスクだけ見ていればいいのですが、プロジェクトマネージャー、リーダーともなると各担当者のタスクの関連性や、どこが遅れたらアウトなのか、クリティカルパスはどこなのか、を常に認識しておく必要があります。
そのため、プロジェクトマネージャーの経験が一度でもある人は担当者になると、広い視野でプロジェクト全体に対するアクションを起こすことが可能となります。つまり担当者にも関わらず全体を見て動けているので、重宝される人材となります。(もちろん、人によるところも大きいですが…)
プロジェクト内で裁量を持って動ける
プロジェクトマネージャーはプロジェクトを動かす裁量を持っています。例えばプロジェクトのリソースが不足していれば、不足を補うためにどのように対応すればいいかを考え「決定する」権利を持っています。もちろん予算や投入人員の決定など、お客さんや他部署・プロジェクトとの調整後に決定する事など、100%の裁量を持てるわけではありませんが、少なくともその為の必要なアクションを起こす事もプロジェクトマネージャーだからこそ可能なわけです(担当者レベルでは言えても裁量がないので、できないことのほうが多い)。
プロジェクトを進めるにあたって、各担当者は自分のタスクに責任を持ちますが、プロジェクトマネージャーはプロジェクトに責任を持つわけです。プロジェクトの成功も失敗も自分の手に握っているというのがプロジェクトマネージャーです。
どうでしょうか、結構ビビるけどワクワクしませんか?裁量は大きいほうがやりがいがあります。これは間違いありません。大変なことは間違いありませんが挑戦する価値はありますよね。
とは言え…
最終的には自分の置かれた状況に合わせて選択するのがベターです。会社や現場によっては複数案件の掛け持ちなんてざらですから、そういった状況においては、プロジェクトマネージャーをやる、という選択が必ずしもベターな選択とは言えません。つぶれちゃうから…それぐらいプロジェクトマネージャーを真剣にやることは大変なことです。多くのエンジニアがプロジェクトマネージャーをやりたがらないという現状は仕方ない事だとも思います。
ただ、その状況を変えることのできる可能性があるのもマネージャーという役割ですから、チャレンジする価値は存分にあります。
自分の手で未来をつかみ取りたい人はぜひマネージャーを目指してみてください。
ではまた。