僕が子どもの頃、ほしかった親になる。幡野広志著
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この本はがんで余命三年の写真家幡野広志さんが書かれた本で、自分の息子さんにこういう事を伝えたい、と書かれています。
正直なところ、息子が生まれる前の私ならピンとこなかったと思う。だけれども、今の僕にはグッとくる事が多くて、何と言うか、胸が詰まる事が多かったです。
今年の8月に僕は生まれて初めて親になりました。親になる事は思ったよりも大変な事でした。でもかわいくて、愛おしくて、毎日毎日泣き笑いの顔で過ごしています。
自分の息子に伝えたいこと
親になって初めてわかることはたくさんありました(たぶんこれからもたくさんある)が、一番無意識に出てしまいそうなのが、「自分のした苦労はしてほしくない」
親からしたら当然ですが、子どもからすると時にそれは呪いのように重くのしかかる事があります。私も長らくそれに気付けず、苦しんできました。(もちろん両親は尊敬していますし、関係も別に悪くないですが)そこを越えて、今私が息子に思うのは単純に幸せになってほしいという事。
ただ、幸せであってほしい。
この本からは著者の幡野さんのそういうやさしい思いが強く感じられました。
自分の息子に知ってほしい人、金
私は友達が少ないです。でもそのことは気にしていません。別に悪いことだと思ったこともない。1年生になったら友達100人いなくてもいいと思ってます。それよりも他人と関わる事で、自分が自分に嘘をついたり、自分を傷つけてしまうことの方が悲しい。だから他人に何と言われようと気にする必要はないよと言ってあげたい。
お金の事は常識と言われるあやふやな知識に惑わされないように、ちゃんと教えてあげたいです。私自身長らくお金の価値観で苦しんできたからなおさらです。この本に書かれている18歳になったら100万円あげるというのはすごくいいアイデアだなと思います。本当に知らないといけないのはお金の遣い方。私も真似してみようかなと思いました。(父ちゃんそれまで稼げてるかな)
生きるという事は
人生を生きる意味もまだわからないけど、生きる価値はあるものだと感じている
人はとかくつまずいたときに、人生の意味なんてあるのかと思いがちです。私も例に漏れず、そう思った時期があります。だってそのほうが楽だもん。
自分の息子にはそういうふうに思ってほしくない。だから、もしそういう時が来ても、人生を生きる意味はわからなくてもいいけど、あなたが生まれてきてくれた、それだけで価値はあるんだ。そこに存在するだけでも価値はあるんだよと伝えたい。
あなたが生まれたとき、パパもママもおじいちゃんもおばあちゃんも、みんな涙を流して喜んだんだよと伝えたい。
でもそんなことがなくても、本当にあなたの人生は生きる価値があるんだよと伝えたい。
私も今、自分の人生を生きる価値はあると自分で勝手に思っています。
最後に
私はこの本を通じて、息子に伝えたい事だけでなく、自分のこれまでの人生やこれからの生き方を改めて考えました。
子供がいる人は特に、そうでない人も自分を振り返る、これからを考えるきっかけとなるような本だと思いました。
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